
...and after the Earth shattered and the buildings crumbled, the nation abandoned Gotham City. Then only the valiant, the venal and the insane remaind in the place they called NO MAN'S LAND.
“ノーマンズランド”は、前年の“カタクリスム”と“アフターショック”を受け、1999年にバットマン各誌で展開された連作です。
大地震によって壊滅したゴッサムシティに対し、合衆国政府が下した決定は過酷なものでした。財政上の理由から街の再建を放棄するばかりか、領域全体を封鎖し、合衆国の統治区域外とみなすというのです。法の保護を失った市民の多くは、難民として流出していきました。そして街に残った人々は、犯罪組織の脅威に怯えながら暮らすことになります。このような厳しい状況を、バットマンたちはどうやって打開していくのか……。
この連作のテーマは“コミュニティ”ではないだろうかと、僕は考えます。ヴィジランテの行動のよりどころが人々のつながりにあるとするならば、市民たちの多くがゴッサムシティを打ち捨てたそのとき、バットマンの存在意義も消滅していたのです。失望のあまり一時は街を離れたブルース・ウェイン。ふたたび現れた彼が最初に行ったのは、廃墟に自分のシンボルを刻むという一見こっけいな行為でした。しかし、彼は知っていたのです。街の再建には、住民たちのコミュニティが不可欠であること。それには、彼らに安全を保障する何かが必要であることを。
NML(ゴッサムシティ封鎖)からその解除直前までのキャラクターの歩みを紹介します。ヒーローやヴィランに限らず、なるべく多くの人々を扱うことにしました。日時の記述は作品によって微妙にズレがあるので、基本的にシークレットファイルによっています。
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ノーマンズランド、およびロード・トゥ・ノーマンズランドのエピソードを、ごく簡単に紹介します。